「女だけの町があればいいのに」の根底
あるいは、なぜ性犯罪の被害者を責める人間が多いのか。
簡単なことだ。多くの人間は「何の罪もない人間は犯罪に巻き込まれることがない」と信じているからである。だから、事実何の罪もない人間が被害者となった性犯罪に対して、そのまま受け止めることができないのだ。
もちろん「加害者が生まれていなければよかった」「加害者が性犯罪を起こそうと思わなければよかった」「加害者があなたをターゲットにしなければよかった」「ここが女だけの町だったらよかった」など、直接的なセカンドレイプにならない幾つかのバリエーションは考えられるが、そこは人それぞれなのだと思う。
セカンドレイプをしない事は、「人間は何の合理的理由もなしに不幸に見舞われる」という信念のもとに生きる事と表裏一体だ。つまり、「私がいかに正しく生きようとも、明日不幸のどん底に落とされる可能性は1%も減らない」と常に自覚して生きる事だ。
おそらく、大多数の人間はそれでは身が持たないのである。
俺個人としては、さっさと女だけの町が出来てほしいと思う。